いま『カメレオンのための音楽 (ハヤカワepi文庫)』(トルーマン・カポーティ)を読んでいるのですが、翻訳は野坂昭如さんなのです。
カポーティ自体、独特な文体だと思っているのですが、それに輪をかけて野坂さんも独特な文体。まあ野坂さんは作品によって大きく変えてはいますが。
しかし読んでみると、これはカポーティらしいというよりも野坂節。はて、カポーティが生涯をかけて追求した小説技法は、この翻訳文を読む限りでは、題材や内容はともかく言語表現方法としては疑問符がついているように僕は感じました。
とはいうものの、野坂さんの文体は、僕は好きなのですよ。
2009-05-28
独特な文体の作家が翻訳すると
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