僕はこうしてうつになった--心の病と戦う技術者たちという涙なくしては読めない記事があった。まさにその通りで、決してさぼっているわけではないし、激務に耐えられないわけでもない。僕は自称エンジニア(実際にエンジニアかどうかはともかく)だし、ステレオタイプな「仕事がきつい」「残業時間が多い」というような経験もしてきた。しかし精神面での病気に罹る理由はそればかりではない。
多少話は飛躍するが、人的ネットワークにはスモールワールド的な性格とスケールフリーな性格がある。親密な関係をもった他者と三角のリレーションをもち、各人が複数のコミュニティに所属することと、ハブとなる人がいるために、任意の他者に到達するのは6次程度の少ない数で到達できる。一方少数の有名人などは非常に多くのリンク(被参照リンク)を持ち、多数の凡人は少ないリンクしか持たない。
どういう理由か説明はできないが、技術者が孤立したノードとなることがうつになる原因ではないかと、僕は漠然と考えている。「安心社会」「信頼社会」という言葉で代用ができると思うが、スモールワールド的な性格の「安心社会」に何らかの理由で所属することができず、当然ハブともなりえず、スケールフリー的性格の「信頼社会」で参照されることがない、そういう状態になりがちなのではないかと想像する。
想像するだけで根拠はないのだが。
2007-10-25
明日は我が身、昨日の我が身
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