2008-03-02

なぜ日本にはいい男がいないのか

なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由』(森川友義)を読みました。公共選択論やゲーム理論、進化生物学の理論的背景を武器にして「恋愛という政治」を分析しているので、面白いといえば面白いし、読んでいて腹も立ちます(僕は男なので)。

目次を見てもなかなか刺激的です。

時代が悪い
 1. そもそも男が減っている
 2. 貧富の差の拡大と「下流社会」の出現によって「恋愛格差社会」が創出されている
 3. 出会いのパターンは急激に変化している
 4. 美男美女は大都市に集中し、地方で激減
 5. 視覚的にいい男と出会う確率はたいへん低い
 6. いい男とつきあっても(結婚しても)、長く一緒にいると必ず飽きる
 7. 義務教育のせいで、たくましい男がこぼれている
男が悪い
 8. 男の運動能力が減退している
 9. いい男にはすでに恋人(妻)がいる
 10.男はくさい
 11.男の体型が悪い
 12.男はダサい
 13.男はくどき方が下手
 14.男はセックスが下手
女が悪い
 15.女は自分の商品価値を正しく把握できない
 16.女は妥協できない
 17.女は好きになるとすぐセックスする
 18.男が馬鹿に見える
 19.女は待っていればいい男が現れると思っている
 20.女は性周期で男の好みが変わってしまう
 21.母親が悪い

どうです、挑発的というかなんというか。「私は違う」という意見を封じるために、あくまで統計的データを使っているので、反論することは難しいです。ただし、どのような男が「いい男」になるのか、という問題についてはアンケート調査でしかないので、時間を縦軸にとった場合には違うことが言えそうですし、そのような男が「いい男」なのはなぜか、という問題がまだ残されていると思えます。

とにかく思い当たる男女は読んでみるのも一興かと思います。

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