2008-03-29

儲けるって大変だ

ザ・キャッシュマシーン』(リチャード・クラフォルツ、アレックス・クラーマン)を読みました。『ザ・ゴール』のシリーズをなんとなく全部読んでいるのですが、すごく大雑把に言うと「制約条件の理論」という骨組みは変わらず、その応用分野が変わっている本です。

僕の肩書きの1つは「とりあえず取締役」なので身につまされる話なのだけれど、営業であれ製造であれ、フローのボトルネックを見極め、そこにリソースを集中してボトルネックを解消する、そして全体のフローの中でバッファーをどのように置いていくかを決定する、というのは言うは易し、行うは難しだな、という感覚。季節需要とか、よくわからない流行とか、社会情勢だとかでずいぶん売り上げの変わってしまう世界にいると、「制約条件の理論」はやっぱり製造業の話なのではないか、と思わされます。

この本はそうではないよ、サプライチェーン全体にいえることなのだよ、ということを書いているのだけれど、なんだか眉唾で読んでしまうのは僕の性格ゆえか。小説として読むとしたら、できの悪い小説です。

0 件のコメント: