僕は頻繁に喫茶店へ行く。コーヒーとタバコを好むことがその理由で、少し休憩、というときなど喫茶店に赴き、貴重な時間や金銭やきれいな空気を浪費する(この文章も喫茶店で書いている)。
世間の狭い僕としては、喫茶店は情報収集の場所でもある。普段接することのない人たちの生態を観察するにはもう少し幅の広い場所が良いのかもしれないが、僕程度の世間の広さなら喫茶店で十分だ。
例えば20代と見られる女性二人と2歳くらいの子どもひとり。女性二人は浮気の話しをしている。亭主が女をつくったとか、修羅場に乗り込んだとか、今亭主は家で寝ている(ちなみに平日昼間だ)とか、「結局男は云々」とか。ひょっとしたらすごい内容のことを大声で話をしているのではないかとか、子どもに聞かせてよいのだろうかとか不安に思うが、それはそれとして人の話だ。
そのほかにも平日4時ごろ、たっぷり1時間(僕は昼食をとらない代わりに休憩を1時間取る)かけてお化粧をしている女性がいた。はじめはすっぴんで(僕にとって)好感の持てる綺麗な人だったのが、お化粧をすることでどぎつい綺麗なひとに変貌した。不思議なのはこの時間にこの場所でなぜお化粧をするのか、ということだ。夜からの仕事で出勤前だという可能性はあるけれど、あまりその雰囲気は漂わせていなかった。たぶん今日は休みのシフトで、これからデートでもするのだろう。それにしては軽食もとっていたが。
別に僕に好まれなくとも世の中のほとんどの女性に影響は与えないことは重々承知しているが、僕はこうしたあからさまな化粧を好まない。思うに化粧は同属集団のためにあるもので、異性のためにあるものではないのではないか。男性の好みと女性の好みを調査したものを読んだが、あまり化粧に言及されてはいない。対男性に興味をひく術としては、単に若さや潜在的美しさが大きなファクターとなるだけで、睫毛がどんな形であろうと骨格やウェスト対ヒップ率には敵わないのではないか。ということで説明は足りないが、女性の化粧は男性のネクタイと同じように、同属集団に向けてのアピールなのではないか、という疑問を持った。
2008-03-13
喫茶店にて
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