2008-01-16

センスのよい書店とは

某所に書いたことを再掲します。日経ビジネスオンラインに「行きやすい書店ではなく、センスのいい書店に行く」という記事がありました。

あくまでビジネスパーソン向けの記事なので、読書人一般の嗜好とは違うだろうけれど、「総論賛成、各論反対」というのが僕の感想です。

確かにリアル書店にいって本を眺めているのは楽しいし、思わぬ発見があります。それに書店員さんたちのPOPも眺めて飽きません。しかし記者氏の言う、センスのある書店の「基本的な条件」には一部反対です。

記者氏いわく、

  1. 少なくとも週2回は新刊書が入れ替わる (反対)
  2. 新書が選びやすい (賛成)
  3. 客層が知的である (反対)
  4. くつろげる喫茶店が近くにある (反対)
まず、新刊書が頻繁に入れ替わるのは、僕はあまり歓迎しません。話題の本ならばネットでも話題になるし、数日書店のほうが早かろうと、そんなにテンポの速い生活をしているわけでもなし。それよりも書店員さんたちが選んだ新刊をそれなりの期間置いてくれたほうが、その書店に足を運ぶ甲斐があるというものです。

新書が選びやすいことに関しては、自分の好みとしては賛成ですが、人によっては反対することもあると思います(例えば創元推理文庫が充実していない書店を認めない、とかいうスタンスもありだと思っています)。

次に客層。これは書店側が簡単に選べるものではないので反対。棚の傾向によって客層も変わるし、それぞれ自分の好みにあった書店を見つければよいだけの話だと思います。それになんだか読書を「偉いもの」「知的なもの」のように見ている感じがして、ちょっと反発したくなります。読書は悪習であり、背徳的なものであり、実用であり、無用であり、etc. とにかく百人百様の付き合い方があるので、決め付けはよくない、と。

そして喫茶店ですが、これも書店のセンスとは関係ない(ジュンク堂みたいに自前で喫茶室を持っているものを除く)ので反対。

この日記を読む少数の方、ぜひ思うところを教えてください。

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