2009-11-28

SEEDSその他

雑談です。

田村由美さんの『7SEEDS』という漫画がありますが、その漫画の1/4スペースだった表紙見返しだったかに「7SEAS」というレストランだかカフェだかがある、という話が書いてありました。それを思い出したのは、先日車で国道を走っていたら、「SEEDS」という名前のブティックホテルを見つけたためです。名前として少し微妙な感じがしませんか。種ですよ、種。その手のホテルで種といえば種なんです。

村上朝日堂のどれかで、変な名前のラブホテルを集めた回があり、その中で「あそこ」というのがあがっていました。村上さんは「あそこっていえば、あそこでしょ。やばいよな」みたいなことを書いていましたが、事情を知るものにとってはそんなに深読みしない名前なのです。ホテル「あそこ」の経営者は釣り堀もやっていて、その名前も「あそこ」です。

村上さんといえば、『回転木馬のデッド・ヒート』を再読して、いくつか引っかかることがありました。「レーダーホーゼン」の娘と母親が再会するのは離婚して3年後の親類の葬儀、ということになっていましたが、親類ってどんな親類なのでしょう。母親は父親を捨てるように離婚して、娘は父親と一緒にいます。このような関係の二人が共通で現在でも親類であるような人は、難しい血脈なのか、それともどちらか片方にとっての親類、ということでしょ。だとすると僕には不思議に思えたのが、仮に父方(あるいは母方でも同じこと)の親類だとしたら一方的な離婚をされた(した)人がそちらの葬式に参列するのは大変なことだろうに、どうして参列したのだろうということ。

配偶者にこの疑問を話したら、asmは人情がわかっていない、とたしなめられました。お世話になった方ならば自分たちの個人的な問題や法的な立場はさておき、葬式には参列したいだろう、とのことです。僕の方が田舎の育ちなので、親族づきあいが因習的になっているせいか、配偶者のようには考えられませんでした。一親等ならともかく、もう少し離れると出入り禁止にさえなりうる、と思うのですよね。