2010-09-10

イヴ・夜叉・バナナ

吉田秋生さんの『イヴの眠り』を読んだら『夜叉』が読みたくなり、さらにシン・スウ・リンつながりで『BANANA FISH』にまで遡りたくなり、結局全部読みました。ハテ、ワタクシハ何ヲシテイタノダラウ。"こんな夜更けにバナナかよ"とつぶやきたくなります。

・アッシュの顔、初期と後期で変わりすぎ。
・ちょうどこの頃、髪型の流行に大きな変化があったかも。80年代は遠くなりにけり。
・静(と凛)とアッシュは、スター・システムみたい。
・他にもスター・システムみたいな登場人物は何人もいる。とくに敵役とやられ役。
・『光の庭』を読むと毎度泣いてしまう。
・30代中盤のおじさんが少女漫画を読んで泣いている姿は、見られたくない。
・でもこれ(バナナ)、僕が最も多感な頃に連載されていたのだから、それでよいのだ。
・以前は中心人物に感情移入して読んだけど、今は端役のことを考えてしまう。
・本物の天才と一緒に能力の問われる仕事したら、やな気分だろうな。
・今井さん(夜叉:洛北大学助手、イヴ:沖縄医科大学教授)、同情します。
・作者がどんな人か知りませんが、かなりマッチョな人と想像します。
・「異性・同性のレイプ、小児性愛、児童虐待、PTSD、独占欲」とだけ言葉を並べると、すごくいやな作品に思えた。

その他、今は『数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ』(イーヴァル・エクランド)を読んでいます。よくパロディにされる電気羊のように素敵なタイトルですが、「xはyの夢を見るか」はそろそろやめた方が良さそうな気がします。まだ半分程度しか読んでいませんが、神学・哲学(といっても当時の哲学は総合科学)・物理学・数学と、非常に守備範囲が広いです。前書きによると、このあとは生物学・経済学へと進んでいくようですが、著者間口広すぎ。あと、本書は訳注も含め翻訳がとても行き届いています。こんなに丁寧なのは近頃あまり読んでいないな、と思いました。で、最善世界の夢は見るのですかね? わかりません。

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