2007-04-14

女性専用車両の作法

僕は朝の女性専用車両に乗ったことがないので、その中でどのような事件が生じているか知らない。だから「新製品!! ラッシュ時の女性専用車両の空気の缶詰」とか下らない妄想をたくましくするわけだが、配偶者から新たな知見を得た。

どんな時にも電車内でお化粧をする女性はいるものだが(これを僕は好ましく思っていない)、それらは大概チェック程度の軽いものだ。しかし配偶者は、女性専用車両で顔の脂をとり、乳液をぬり、ファンデーションをはたき、きっちりとお化粧をするおばさんを目撃したらしい。

ここまでなら知見と呼ぶほどのことではないが、配偶者の鋭い観察眼はおばさんの化粧後の顔と化粧前の顔が全く同じだったことに向けられ、その一点を憤慨していた。

お化粧にも女性専用車両にも縁のない僕からしたら、おばさんはマナーのなっていないナチュラルメイクの達人だろうとか思うだけだ。しかし経験豊富な配偶者は、電車内でお化粧をして「お見事!」と拍手できるものなら許すというし、そのような見事な化粧を見たこともあるらしい。

女性専用車両におけるお化粧の作法とは、周りの人にその技術をアピールすることであるという、どことなくスピーカーズ・コーナーを思わせるものであった。これを新たな知見と呼ばずになんと呼ぼう。

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