2008-04-05

『リスクテイカー』感想

人からおすすめされて、『リスクテイカー』(川端裕人)を読みましたが、僕の趣味にはあわない本でした。

金融に関する情報量は豊富で、スリリングな展開の良い本だと思うのですが、どうも小説の世界にのめりこめずに終わりまで過ごしてしまいました。その筋で生きている人間も僕の知人にいるのですが(その知人は自己破産しました)、そうした人の心理は本当にこんなものだろうか、という疑問がぬぐいきれなかったのです。後はカオスと超ひも理論の混濁とか、しっくりしません。

なんというか、若々しいというか未熟というか、まるで登場人物がみな中学生のような感じがしてしまい、しっくりとこなかったのです。僕が投機に関して無知なことが災いしているのかもしれませんし、性格上、投資は好んでも投機は好かないのです。

おすすめくださった方には申し訳ない思いですが、ぼくはこの本を誰かにすすめようとはあまり思えません(所詮僕の主観ですが)。「投機」の世界に興味を持つ中高生にならすすめるかも知れません。

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