2007-07-03

行列について

行列といっても数学の話ではない。ここ数年、行列をつくることがめっきり減った。僕自身が行列に並ぶことが嫌いだからというのが一番の理由だが、各種のサービス水準が高くなっているためではなかろうかとも思う。

以前は切符を買うのによく並んだものだが、現在はほとんど並ばないでも改札を通過できるし、スーパーなどではレジでの作業が単純化し、人員を流動的に使えるようになってきたため、買い物客は余り並ばないですむ。

それでも長い行列をつくることもある。浦安市の独立国内では非常に長い行列が観察できるし、「行列のできる」ラーメン屋や法律相談所もあるらしい。

そうしたところに行って行列の一番後についたとしよう。僕の個人的嗜好によるものかも知れないが、その時には非常に憂鬱なものだ。しかししばらくして後ろを振り向くと、自分の後ろに長い列ができているのを見て納得する。

これは道徳的な話だ。自分の位置を客観視する機会でもあり、仮りに先入れ先だし法ならば、行動には則るべき秩序があることを実感する機会でもある。とにかく先に行けばよい、というものではないのだ。

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