『QED 龍馬暗殺』と『QED ~ventus~ 鎌倉の闇』(高田崇文)を読みました。
いつもの事ながら歴史上の謎を解く部分が8割、現実の事件解決が2割。しかも歴史も現実もやたらとこじつけくさい小説です。
ファンの方には酷な言い方かもしれませんが、一般的なミステリファンにはあまりおすすめできないシリーズです。まずトリックが異常です。次にシリーズ物のわりにはキャラクターが生きてこないし、進展もないです(まだ全部読んではいないのですが)。そして現実の事件よりも歴史の薀蓄にページが割かれすぎていたり、パズルのためにストーリーを捻じ曲げたりします。
しかし僕はそうした欠点も含めて、このシリーズの薀蓄たっぷりなところや、「これはこじつけだろう」というところを好み、気に入っているので、文句は言いません。幕末フリークの女の子が登場したり、ほほえましく感じてしまいました。
さて、この小説の歴史部分はどれだけ本当なのだろうか、と少し悩むけれど、検証するだけの知識もなし、時間もなしなので、面白ければそれで良し、とします。
2008-06-21
事件が重要ではないミステリ
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