2009-06-08

某新古書店チェーンの話

雑談です。

本を読むことが好きな人には某新古書店チェーンの店内環境は我慢ならないことが多いような気がします。少なくとも僕は、頻繁に訪れようとは思いません。

例えば店内の音楽。本を扱っているなら店内に音楽は必要ないどころか、本を選ぶためのノイズになりがちなので、BGMはその名の通りバックグラウンドに留めておくに越したことはないでしょう。音楽には店内の話し声などをかき消す効果があるので、流すなとまではいわないけれども、音楽を鑑賞しろといわれているかのような音量は不愉快です。

そしてあの挨拶。じっくりと本を選んでいる隣でいきなり店員さんの大声が連続して聞こえると、それまでの集中は途切れます。客商売だから店に入ってきた人にはいらっしゃいませ、店から出て行く人にはありがとうございましたと声をかけるのはわかりますが、客本人が見えもしないところで大声を出されても、「なんだそれは」という感想くらいしか持てません。牛丼屋さんではないのだから。

かのチェーン店は古本をじっくりと選ぶ場所ではないのだな、と感じます。大きな声を上げ、職場を活性化させる(ように見せる)のは社員のモティベーションをあげるための方法として一理あるのでしょう。しかし冷たい考え方をするなら、現場で一番嬉しいのは、給料が高いこと、という調査もあります。もちろん仕事のやりがいとかそういう要素をあげる人や場合もあるでしょうけれども、それはある種の従業員(決して少数派とは思えません)にとってはあくまでメインとはならない要素で、どんな綺麗なことをいおうとも、就業の魅力とはやはり賃金を得ることです。そのほかの職場に魅力を感じる要素をあげるなら、例えばかのチェーン店では声を出すこと、店舗の雰囲気、評価方法、成功経験を数値的に把握できることなどがあげられると僕は想像しています。かのチェーン店はそれほど給与水準が高くないので。

僕が本を探すのではなく、コミック・CD・DVDを探しに店に入ったならば、それほど気になることもないのでしょう。でも普通の古本屋さんでは考えられないような価格で売っているものもあるから、ついつい覗いてしまうのですよね。

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