2009-06-13

吹奏楽のサックスって難しい

雑談です。

僕はサックスを趣味で弄びます。現在二つのバンドに所属してはいるものの、バンドの練習は片方(ビッグバンド)は年に4回、もう片方(ファンク風バンド)は月に1~2回なので、もう少し楽器を練習する機会を持ちたいな、と思いたって田舎の市民吹奏楽団に入団してしまいました。サックスを触るようになってはじめての非ポピュラー音楽経験です。

ビッグバンドの同僚にいわせると、僕の音質も奏法も楽器もポップスよりのものなので、僕は吹奏楽団には入れないそうです。僕にサックスを教えてくれた先生はサックス教師ではなくてプロの演奏家だったのですが、その方はジャズしか演奏しませんし、それ以外の奏法は教えませんでした。その上、楽器もマウスピースもその先生に選んでいただいたものを気に入って使い続けています。

さて、吹奏楽団に入団したものの、サックスで吹奏楽を演奏するのははじめてですから、その練習には困惑しています。まずは楽譜がわかりにくい。一体ワタクシは何をしているのだろうか、という感じでアルト・テナー・バリトンのそれぞれがまったく違うことをしていたり。ビッグバンドの常識からすると、基本的にはサックスセクションは5パートでひとまとまりですし、テナーサックス奏者が演奏中にもっとも気にする管楽器はアルトサックスとバリトンサックスです。それがなにやら、くくりとすれば中音楽器ということになろうかと思いますが、テナーサックスの僕はトロンボーンやユーフォニアムと同じセクションになったのではなかろうかと錯覚するほどにアルトサックスとは交わりません。バリトンサックスは隣に座っているにもかかわらず、ベースラインを演奏していたりします。近くに座る意味ないじゃないと文句もつけたくなりますが、僕はこの世界の初心者なので黙っています。

アレンジや作曲によって異なる話ですが、多くの場合の難点は音質も演奏のニュアンスも違う楽器と全く同じフレーズを演奏することです。全楽器のユニゾンなら話はわかりますが、オーケストラでいえばチェロや金管楽器が担当するようなフレーズを色々な楽器がやるのですから、サックスも弦楽器のような演奏をすることを強いられますし、ときには金管楽器のようになる必要があります。奏者の配置といい、演奏を担当する部分といい、ひょっとして吹奏楽におけるアルト以外のサックスは、なければない方がいいものくらいではなかろうかと思ってしまいます。

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