2007-08-27

散財

そもそも僕にはそれほどの物欲はない。もっとも他人の物欲と比較をしたことがないし、「物欲」を測定したこともないから、本当に物欲が少ないかはわかりかねる。ただなんとなく物欲に乏しいな、と思っているだけだ。

したがって、広告業界にいる人やメーカーにいる人には申し訳ないが、ほぼ販売促進メディアをみない。みるのはブラウザの広告ブロックをくぐり抜けたもの、スパムメール、電車の吊り広告、街中の広告くらいなものだ。

物欲があまりない結果として、書籍を例外とするならば自宅にものが増えない。まあ多少は増えているけど(プラモデルとか)SilentH氏に「本当にものが増えないですね」と言われたことがある。彼が世間一般の物欲標準にいるかどうか疑問だが、まあそういうことだ。

しかし最近物欲に駆られて、目下のところ生活に必要のない家具を買った。卓袱台である。丸く、足がすっきりと折り畳めて、それほど大きくもなく、正座で使える高さの、しっかりとした木製の卓袱台が欲しくなり、家具売り場を探したものの、なかなか条件にそったものが見つからない。星一徹がひっくり返すようなものがよいのだが、売っているものは何やらよくわからない材質だったり合板だったり、足が金属性だったりする。

探しに探してようやく見つけた素敵な卓袱台は、昭和10年代のものだった。配偶者も気に入ってくれている。久々の散財だった。これは自慢話である。

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