2009-01-05

「メルヴィ&カシム」シリーズ

1月3日と4日に配偶者と子どもがいなかったことをいいことに、ライトノベル6冊一気読みを敢行しました。

選んだのは「メルヴィ&カシム」シリーズ(冴木忍)です。17年前にシリーズの1作目を読んで、ずいぶん面白かったという感想だけを持っていたのですが、その後タイトルも作者も忘れてしまい、つい先日、人から教えていただいたのです。

よくある剣と魔法のファンタジーで、まさにライトですね。軽く楽しみましたが、その割には感情描写が細やかで、読んでいて悲しくなります。特に「魔法」が万能の"魔法"ではないあたりにはしんみりさせられます。現実的な視線から読むと、「充分に進歩したテクノロジーは魔法と区別がつかない」という言葉が示すように、科学技術が成熟したとしても不可能なものは不可能だし、人間の営みには不条理なものがつきまとう、という感じです。

それにしても、シリーズが完結していないのが残念です。はたして続きは書かれるのでしょうか。まあ続きを想像する楽しみというのもありますが。

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