2009-01-06

すぐき

先日実家に帰ったら、「かの有名な『すぐき』なるものを食べるか?」と聞かれました。父の友人が毎年京都から漬物を贈ってくれるのですが、例年は千枚漬。今年は千枚漬に加えて「すぐき」を贈ってくださったそうです。

無知にして僕は「すぐき」なるものを知りませんでしたが、貰えるものは何でも貰うことにしているので、ありがたくいただきました。果たして「すぐき」は如何なるものだったのか。蕪のような大根のような野菜が酸っぱい漬物になっていました。この漬物が「すぐき」なのか、この野菜が「すぐき」なのかわかりませんでしたが、大変に美味しい。

「かの有名な」といわれて知らないのは不甲斐ないことなので、調べてみました(Wikipediaは人の知的能力を減衰させますね)。「すぐき」は乳酸発酵漬物の名前。漬ける野菜は「すぐきな」とか「すぐきかぶら」という蕪の変種で、日本で唯一の調味をしない自然漬物だそうで。

「かの有名な」京野菜というと辛味大根が思い出されます。かつては畑一枚でしか栽培していなかったとか、現在は二軒の農家しか栽培していないとか、まことしやかに囁かれます。それでいて、市井の蕎麦屋さんでは辛味大根蕎麦なるメニューを頻繁に見ます。ある時ある蕎麦屋さんで、意を決して注文してみました。

単なる辛い大根でした。汁気も多かったし。

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