2008-12-26

『夜明けのフロスト』

夜明けのフロスト』(R・D・ウィングフィールド他)を25日に読みました。

各方面で活躍している人たちが揃っていて、お買い得感がたっぷりでした。
・「クリスマスツリー殺人事件」(エドワード・D・ホック)
・「Dr.カウチ、大統領を救う」(ナンシー・ピカード)
・「あの子は誰なの?」(ダグ・アリン)
・「お宝の猿」(レジナルド・ヒル)
・「わかちあう季節」(マーシャ・マラー&ビル・プロンジーニ)
・「殺しのくちづけ」(ピーター・ラヴゼイ)
・「夜明けのフロスト」(R・D・ウィングフィールド)
が収められています。

それぞれの短編では、それぞれの作家によってシリーズ化されている人物が登場します。すべてクリスマスにちなんだ作品で、ハートウォーミングなものもあれば、さみしくさせられるものもあり、バラエティに富んでいます。ディケンズも毎年クリスマスストーリーを発表したり、主宰する雑誌でクリスマス特集をしましたが、こういうクリスマス作品集というのも面白いものだな、と思わされました。僕は異教徒ですが。

中でも「お宝の猿」のダルジール警視と「夜明けのフロスト」のフロスト警部は僕が好むシリーズでもあり、楽しく読めました。しかしやっぱり、シリーズものは短編でも得をしているな、と思いますね。キャラクターの描写が不充分でも、読者にとっては既におなじみの人物ですので、この人ならこうする、というのがよくわかってしまうのです。

ともあれ、一冊でたくさんの有名人に出会えますので、満足でした。

0 件のコメント: