2009-03-02

『ダーク・タワーI』

ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)』(スティーヴン・キング)を読みました。

読む前からわかっていたことですが、長い長い序章でした。作品中で今後明らかになるであろう世界がどんどん広がっていくのにはワクワクしましたが、単体としてみたらこれは面白い作品なのだろうかという感想も持ちました。なんだかすごくアメリカンドリームの入った主人公(銃を撃たせたら抜群で、タフでハードでクールで女に強い男)でしたし、宇宙観もいかにも70年代オリエンタリズムな感じでした(アメリカの小説家や音楽家などにブッディズムがもてはやされたりしたのを恥ずかしく感じてしまう、あいまいな日本の僕がここにいます)。

娯楽小説として常に読者(僕)を裏切らない筆者なので、大いに楽しみましたが(悲しくもえっちな男性の僕がここにいます)、女性読者にはどう映るのだろうとちょっと興味が湧きます。女性でこの物語を好んでいる方がいたらぜひ感想をお伺いしたいものです。

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