2008-02-29

顔を洗う

僕には、朝に顔を洗うという習慣がない。そのために配偶者に野蛮人扱いされた(結婚して数年経っているのに、なにをいまさら)。僕は起き抜けにシャワーを使う習慣があるから、顔を洗わなくてもいいじゃないかと思うのだけど。さて、朝シャワーを使う文化圏にいる人たちは、起き抜けに顔を洗うのだろうか、という疑問が生じた。

アメリカ映画などを見た範囲で思い出すに、「顔を洗ってきなさい」というようなせりふを覚えていない。「シャワーを浴びてきなさい」みたいなせりふには覚えがある。これは単純に僕の記憶が偏っていて見えていないだけなのか、それとも本当に顔を洗うことが少ないのかは不明である。そもそも人は見たいものだけを見る。僕は朝に顔を洗うことはどうでも良いので、興味の対象外なのだ。詳しい人がいたら教えて欲しい。

わからないことがあると、自分の記憶やらなにやらを引っ掻き回して「たぶんこんなところではないかな」という見当をつけて、近頃ではGoogle様にお伺いをたてて、たいてい望む結果は得られないのでそのまま問題はお蔵入りする。何かの拍子に別の疑問や記述と組み合わさって、また頭をもたげることになる。というわけで顔を洗うことに関してはとりあえずお蔵入り。昔の大きな駅では蒸気機関車の煤煙を落とすために、洗面所(顔を洗う場所)が必須だったらしいという怪しい収穫があったけど。

ちなみに僕の妄想的な朝の風景はこんな感じだ。「お寝坊さん、ハニー」といいながら、パンとスクランブルエッグとフルーツジュースをお盆に載せた配偶者が寝室に入ってくる。サイドテーブルにお盆を載せ、ベッドにいたまま、起きていきなりの食事をとる。食事を持ってきた配偶者はベッドに腰をかけ、今日のこと、昨日のことなどを面白おかしく話しをする。もちろん非現実的な話だ。現実の僕の生活はひとりで起きて、シャワーに入り、食事を自分の分だけ用意をして、ネットのニュースなどを読みながら食事をとる。まだ配偶者と息子は寝ているので、起こさないようにこっそりとすべてを行う。なんとも味気ないものだ。

ついでに言うと、僕の息子(5ヶ月になろうとしている)には、起きたら顔を洗うという習慣がない。配偶者も、起き抜けには汗(と涎)だらけになっている息子の顔を蒸しタオルでぬぐってやるようなことはせず、涎かけで口の周りをぬぐうだけだ。僕に対する扱いと息子に対する扱いの差はいったいなんだろう。息子が成長したら、顔を洗うように配偶者流儀でしつけるだろうか、それともシャワーを浴びるよう僕の流儀を押し付けるだろうか。戦いはまだはじまってさえいない。

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