2007-12-03

絶望した

一昔前に流行したフレーズだが、絶望した。僕は日頃音楽をCDで聞くことが一番多い。ステレオ機器にお金をかける道楽はないので、BOSEのAM-5の古いやつをベースにしたセット(当時10万円程度で組んだ)を使っている。音源を圧縮するときには、mp3かoggにしている。mp3のビットレートは少し高めだ。ポータブル音楽プレイヤーの音質にはあまり満足していないが、所詮ポータブルと割り切っている。生音の場合、他人様に聞かせられるレベルなら(僕の許容範囲は結構広い)満足する。

僕は音楽を好むと自負している。実際拙いながらも幼少時から筝曲・ジャズ・ポップス・クラシック・ファンク・ロックなどで楽器をたしなんできたし、聴くことも好きだ。ただし条件つきで、僕の主観により心地よい音のみを好んでいる。しかし個人的には巷に流れる音楽は大体心地よいものだ。可聴領域がどうの、とこだわることは気持ちとしてはわかるが、音楽は想像力でいかようにでも楽しめると考えている。たとえば擦り切れたレコードやソノシートでもそれなりに楽しいものだし、ある程度なら劣悪に非可逆圧縮された音源でも楽しい。YouTubeにアップロードされているものや、オンラインの楽曲配信サービスくらいなら許容範囲だ。また、好きなジャンルやスタイルはもちろんあるが、それほど排他的ではない。

しかし絶望した。先日街中を歩いていたとき、パチンコ店の店頭で僕の好きな作曲家が作った音楽が流されているのを聴いたときだ。ちなみにその曲(アニメの主題歌なのだが、僕はそのアニメを見たことがないしパチンコもしたことがない)、YouTubeで検索してみると(著作権を思い切り侵害しているが)たくさん見つかるように、ひとつの文化とでもいえるほどにさまざまなバージョンがある。フルバージョン、アニメ放映用に短くカットされたもの、英語版、リコーダーでの演奏、アカペラ、カラオケ、四重奏編曲、オーケストラ編曲、初音ミク、逆再生などなど、ある意味「インスパイア」された二次創作も盛んだ。聴いたことはないが、YAMAHAのMySoundにも多数アップロードされている

飲食店などの店内に流れるものは、それなりに音響設備にお金をかけているせいか「とても聴けたものではない」とまでのものにはあまり出会わない。また前に書いたように、僕は音響機器にはこだわらない。それにしても件のパチンコ店の店頭ではちゃちなポータブルステレオであまり質のよくない音源を最大音量にしてがなりたてていた。これは許せない。

前々から思っているが、騒音規制の条例は音質にも言及できないものだろうか。もちろん無理だとは思っているが。

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