2008-07-18

闇の子供たち

闇の子供たち』(梁 石日)を読みました。

タイの幼児売買、幼児売春、臓器売買などを描いた小説です。物語序盤の、売買されてきた子供を性的玩具に「調教」するあまりにも残酷な場面から、読む気が失せましたが、我慢して読んでいくと人権団体やら新聞社やらと、警察、軍、マフィアなどとの対立構造が描かれるようになって読み進むことができました。

あくまでもフィクションである、と思いながら読み進めましたが、胸がふさがれる思いです。火のないところに煙は立たぬと思うとなおさら。僕自身タイには1度しか行ったことがありませんが、その社会(タイに限った話ではありませんが)の裏側にどのような世界があるのか、決して事実に基づいた小説ではないにしても想像させられます。

重い本でした。映画化されるようですが、どこまで映像表現するのやら。

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