2008-07-04

再読して感想変わる

長期休暇をとっているのですが、本を読む時間がなんとたくさん取れることか。やっぱり本を読む秘訣は仕事をしないことですね。で、有り余る時間を過去に読んだ本の再読とかをして過ごしているのですが、今日は『BRAIN VALLEY〈上〉』『BRAIN VALLEY〈下〉』(瀬名秀明)を読了しました。

読み終えて、なんだか初回読書時とは感想が異なりました。真骨頂は脳科学、臨死体験、UFOなどの薀蓄で、ストーリー自体はたいしたことない(なんていうと失礼かもしれませんが、そう感じてしまったのはしょうがない)、という感想は同じなのですが、今回読み終えると、薀蓄部分が「ほらよ」って感じで投げ出されているようでした。つまり読者に対して媚びるところがない、というか不親切というか。

もうひとつは神学に関するところがそのほかの部分に比べてあまりにもお粗末なのではないかなどと不遜にも感じてしまったのです。もっとも神様の薀蓄をやられたら、ただでさえ長い話がもっと長くなってしまいますし、SFだから、という逃げもあります。

そんなところに違和感を感じて、たぶんこの本を再読することはもうないだろうと思いました。

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