2008-07-26

クメール・ルージュに興味があるが

今日は読書のすすまない日でした。ひとつには何しろ暑い。僕はクーラーが苦手なので(すぐ鼻を悪くする)、ひたすら扇風機と団扇で暑さに耐えています。日中に部屋にいるだけでシャツを絞れば滴るほどの汗。読書が進むはずもありません。

もうひとつには、今読んでいる本が厚い。『ポル・ポト―ある悪夢の歴史』(フィリップ・ショート)という本を読んでいるのですが、686ページもあり、注やその他が207ページ。6,800円もします。図書館から借りたのだけど、期限までに読み終えるだろうか。

本が厚いだけではなく、内容も厚い。その上僕がその背景に無知ときたら、読書スピードもがくんと落ちます。知らない単語が出るたびにWebで調べたり、カンボジアやベトナムの地名が出てもピンとこないので地図を調べたり。そして何より、大雑把にでも現代アジア史を知らないことが痛い。

序文を読むだけでカンボジアの悲劇が複雑な背景から生じたことが書かれているのに、僕はその複雑さをまったくわかっていないのです。ベトナムと中国とタイと日本とフランスが絡んで、第2次世界大戦前後からこっち、その地域でどのように政治体制(殖民体制かも)が変わったのかさえ知らないうえに、クメール人やベトナム人、シャム人などの文化や風習も知らない。その地域での思想史などもってのほか。まったく僕の知っている歴史は日本史・中国史・西欧史に偏っていたのだなと。

で、なかなか読み進めないのですが、読み進むとやっぱり複雑で、理解するのに時間がかかる。知らないことは認識スキーマをつくるのに時間がかかるというけれど、僕ははじめて自転車に乗った子どものように読み進んでいます。

はて、クメール・ルージュについてきちんとした知識・理解を持った人は世界にどれくらいいるのだろうと、疑問を覚えてしまいました。何しろよくわからないので。

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