『φは壊れたね』(森博嗣)を再読しました。講談社ノベルスを読みたくて、再読したことのない作品を選んだ結果、Gシリーズと相成りました。刊行当初は既に惰性となって森さんの作品を読んでいました。
犀川&萌絵シリーズやVシリーズと比べると、一冊の文章量が少ないせいか、それともそれまでのシリーズの積み重ねがあるせいか、Gシリーズにはあまり魅力を感じていなかったのです。トリックは平凡になり、ひたすらキャラ萌えの作品になってしまったような気がして。実際犀川&萌絵シリーズの登場人物が出てこなければ魅力半減してしまうような気がします。
で、再読してもやはり同じ感想でした。文体が好きとか詩的な雰囲気が好きとか、そうしたところを除けば、ミステリとしてはあまり読むべきところのない作品なのではないかな、と。当初の作品にあった理系学生のリアリティも薄らいでいますし。
さて、『φは壊れたね』を読んだはいいものの、Gシリーズ全てを再読しようか悩んでいます。
2008-09-22
φは壊れたね
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿