2008-09-26

NHKにようこそ!

NHKにようこそ!』(滝本竜彦)を読みました。いや、勢いに任せて読んでしまった、という表現の方が正しいかもしれません。

内容を自分で要約(?)するのも面倒なので、「BOOK」データベースから引用します。

俺は気づいてしまった。俺が大学を中退したのも、無職なのも、今話題のひきこもりなのも、すべて悪の組織NHKの仕業なのだということを!…だからといって事態が変わるわけでもなく、ずるずるとひきこもる俺の前に現れた清楚な美少女、岬ちゃん。「あなたは私のプロジェクトに大抜擢されました」って、なにそれ?エロスとバイオレンスとドラッグに汚染された俺たちの未来を救うのは愛か勇気か、それとも友情か?驚愕のノンストップひきこもりアクション小説ここに誕生。


この文章を鵜呑みにした僕が愚かでした。罵倒したいところはいくらでもあるけれども、とりあえずひかえます。しかしこの小説が人気だったことが不思議です。

良い点としては、ひきこもりの妄想が描かれているところでしょう。描かれていると行ってもリアルだとかいうレベルではありません。この程度の描かれ方ならどこぞの掲示板を読めばわかるくらいです。悪い点は多々あるけれども、文章が稚拙、内容が薄い、細部のリアリティがない、ストーリーを先読みできるしそれを裏切らない、既に先人によって深く掘られたテーマをもう一度浅く掘っている、などなど。あ、罵倒はひかえると先に書きましたが、この程度では十分な罵倒ではありません。

途中で読むのをやめようかと幾度も思いましたが、最後まで読み切った自分を褒めてあげたいです。

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