『LOVE』(みうらじゅん)を読みました。
新古書店で100円だったので購入したのですが、冷静に考えると、こういう下らない(下らないのは大好きです)エッセイの値段が100円、僕がこの本を読み終えるまでに使う時間が1時間くらい。そうすると機会損失としていくらのマイナスになるのだろうな、などと合理的な頭は考えてしまうのですが、みうらじゅんさんのくだらなさが好きなので買って、読みました。
イントロの言葉が秀逸です。
そう、愛なんてちっぽけな人間には一つしかないんだ。無報酬であげられるものは本当に一つしかないに決まってる。でもそんなこと言い切ったらモテなくなるから言いたくないけど
蓋し名言です。ただしある種の天才であるみうらじゅんさんの愛は、地中に湧く泉のように汲めども尽きず、エロやら仏像やら笑いやら漫画やら怪獣人形やらレコードやらに惜しみなく注がれています。まあ結局はバカ話なんですけど。
「かわいい女の子と面倒なことを省略してエッチしたい」とか「あれが欲しい」「これが欲しい」とか「こうすると、きっと僕はかっこいい」という僕もかつて(今でも?)持っていた少年の幻想を未だに持っていて、さらにそれを本にしてしまうあたりは凄いです。
あまり人にすすめられる本ではありませんが。
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