2008-08-27

眠れなくなる宇宙のはなし

眠れなくなる宇宙のはなし』(佐藤勝彦)を読みました。僕は不眠気味なので、眠れなくなるのは困るのですけれど、既知のことが多く、すらすらと途中睡眠を挟みながら読みました。

本書は知られている限り昔の人たちがどのように宇宙を見てきたか、というところからはじまり、その後の宇宙観の変遷と天文学の進展や観測器具の進歩、宗教との絡みなどを書いています。最終的には現在の宇宙論に行き着くのですが、ページ数の縛りもあってか新しいものほど内容は薄くなります。宇宙論がどのようなものなのか、というよりも、人は宇宙をどのようにみてきたのか、という内容の本でした。人と宇宙の関係を描いているといってもよいでしょう。

わくわくしますね。もともとは神様の領域だった宇宙がサイエンスの領域になり、最新の宇宙論ではサイエンスの領域でもあり半分は信念や信仰といってもよいくらいの場所になっています(超ひも理論なんて、平凡な頭の人間には観測も想像もできるわけないじゃないですか)。かつての素朴なような宇宙論も決して無知によるものではなく、当事最先端の思想や科学を取り入れたものであるというのは、改めて実感させられました。それに宗教とサイエンスの関係も考えさせられます。

それにしてもまた出たな、ダークマターとダークエネルギー。日曜日の朝、何とか戦隊に敵対する勢力としてふさわしい名前ですね。

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